「冬のある日」 (リレー小説・三題噺)/佐藤犀星
 

■形式
 ・リレー小説
 ・三題噺

■題目
 ・こたつ
 ・ゲームボーイアドバンス
 ・丸めた新聞紙

■参加者
 佐藤、波栖、モリ

■登場人物
 ・主人公
 ・グランシス・G・ルド




『冬のある日』


何かが狂い始めていた。電池の切れかけた時計の秒針のように、刻むべき時間を刻めない、もどかしい感覚。
寒い。冬とはいえ、身体的な寒さともまた違う、妙な寒気だった。
夜中に一人でホラー映画を見たのが悪かったのか。俺は枕元にあったゲームボーイアドバンスをやって気を紛らわすことにした。(佐藤・1回目)

「ふぅ・・・」俺は溜息を
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