魂を抱く /
服部 剛
この世の全てが塵(ちり)である故
今・背負う重荷さえ
いつかは宇宙(そら)に
消え去るでしょう
この世の全てが塵である故
自分を責める者さえも
永遠(とわ)の別れの来る時は
瞳で通じ合うでしょう
誰も知らない場所で
言葉にならぬ愛しさに
ひとりの人の魂を
そっと両手に包みこみ
震えるほどに
鼓動の高鳴る
私の胸に
抱き締める
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