魂を抱く /服部 剛
 
この世の全てが塵(ちり)である故 
今・背負う重荷さえ 
いつかは宇宙(そら)に
消え去るでしょう 

この世の全てが塵である故 
自分を責める者さえも 
永遠(とわ)の別れの来る時は  
瞳で通じ合うでしょう 

誰も知らない場所で 
言葉にならぬ愛しさに 
ひとりの人の魂を 
そっと両手に包みこみ 

震えるほどに 
鼓動の高鳴る 
私の胸に 
抱き締める 




戻る   Point(2)