僕をさがして/K.SATO
 
僕は考えている
ぼんやりと僕へ探していく場所を今日も
僕の誰もいないその場所だけれど
きっとあるはずだとこの街を

はてしなくコンパスを
歩いていく手の森の奧
出している声に鳥
あの女の子もいるかのよう

ちゃぽりとした湖に
緑に続いていくの
ゆらめく魚の骨を
草を混じらせて

僕が考えていることが世の中に
でも ああ受け入れられるのならば 
何にもならないことに無駄だ そんなふうに
昨日から僕は僕自身を探してきた

くゆらす鼻の粉に
ある晴れた風が
Tシャツが声の
僕に友だちを呼ぶ声を と
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