歩く/K.SATO
 
朝の窓へ果てしなく
警告ランプが続いていく
ぼやっと灯ると川が広がりネズミ色に流れる
ただよう木々にラインの空を

僕は登山者だ 開かれる
アスファルトに 僕は 
通り抜けていくそして 鉄の塊を歩く
上で 僕を放さなかった

ぼんやりとした光の流れこみに
松林の顔が出していくこづえ
いくつかの色に霧が流れると
はっきりしないが だんだん夜明けが昇ってきた

今日 僕が逃亡者なのは
街から外された心を癒すためだった 
僕は今日にいなかった 
だけど 旅人は 昨日を旅している

きっとたぶん 
しらけた茶のどこかへと緑たちに
はぐれ者がもう一人 
枯れた草たちを眠っていき 進んでいく
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