真っ白氏/K.SATO
ドタンと、26時くらいに編プロ時代の僕が帰ってきた。着の身着のまま10分くらいでシャワーを浴びると、パジャマも半端に裏返しつつ、脱衣に被り、敷いてあった枕と布団を越えた。飛びスッ、と位置だけは、細い体を等しくして滑り込んでくる。
日々、いろいろなことを思っていた。にぎやかで楽しい脳みそは、のっぺりとした白のパステルたち。けれど、夜が彩るほどに紙の水に濁ってしまい、どんどん暮れにちぎれていった。檻に入っているような、人の破れんばかりの闇。目玉が薬物中毒者、壁の向こうにかかる虹。次第にきらきらと色が深み、確かになるほど奏でていくグラデーションの闇。
一瞬で眠っていた。かわいそうに、よどむ瞼
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