宇宙の朝食/散布すべき薬物の所持
 
い速さで元に戻っていく。人間にはそれが見えない。…いや、もしかすると単純に私がどこからか赤ん坊を手に入れる術があり、毎日のように赤ん坊をそこに放り込んでいるせいかもしれない。現に、見ろ。泣いている赤ん坊は10匹ぐらいのもので、残りの無数の赤ん坊は青くむくんだ体で、石のように物言わないではないか。ともかく、私は朝食を摂るのだ。腹が減っているのだ。やはり、食材は新鮮なのが良い。という事で私は一番やかましい、飛行場のようなキーキィとした声を発している、猿のような奇形人間のような、顔ばかり大きな赤ん坊の左手を乱暴に引っ張り引きずる。

クシャキッ  ピツッ

変な音がした。
きっと赤ん坊の左腕の
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