Water/瀬田行生
 



There is no name
そこには何もない
温かみも
何も

雫が滴り落ちていく
砂の上に
引き寄せなられていくように
惹かれるように

雫は時々
透き通った透明な色であったし
雫は時々
赤い血のようでもあった

砂に引き寄せられて
雫が染み込んでいく

いつか 大地に日が昇るだろう
そして全てを乾かしていく
染み一つ残さずに
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