Tonight 〜世界の何処にも無い詩の夜〜 /服部 剛
ごきげんよう、明けそめる世紀のあけぼのよ・・・!
僕は恐れることなく、この歌を君に捧げよう
嘗(かつ)て古の国が再建されたあの日
若者達が肩を並べて合唱した
解放のうたを
僕等は砕け散った星屑を胸に
地に倒れ伏した、あの物語の主人公
( ある夜僕は夢を見た・・・
( それは若き日の夏の旅路の昼下がり
( 灼熱の陽炎に、言葉を失い立ち尽くしていた
( 長崎の天主堂前
( その昔投下された原爆で
( 首の吹き飛んだままの姿で立っている
( まりあ像は今も
( 全ての哀しい星屑達の人知れぬ夜に呟くBlu
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