うがっ/
K.SATO
うがっ
腹の底にはいつも声
音がやがてうめきとなって出る
僕の憂鬱なこの気持ちを
喉のたわみが外へ出そうと
ひらひらひら
天使たちは空を優雅に
飛んでいく 顔中の微笑み
努力することなく得ていた全てを
生まれた時から手の中に
僕は考えている じっと
夜中じゅう穴を掘るようにして
まだ見ぬ観客どもに向かって
マイクに身の上を怒鳴りつけるその舞台に
立つようにして 腹の底に
街へのうなりが だけど
ぐぐ と
非常にためられている
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