少年詩人と老いた戸棚の対話 〜ランボー詩集読書記〜 /
服部 剛
な薫りや
衣類の匂い、果物の香と匂う押し花の匂い・・・と詩の
中から読者に香りを伝えているのも密かに効果的である。
少年ランボーと古い棚との対話がいきいきと終連でも
描かれている。
昔の戸棚、お前こそ、どっさり話を持ってるな!
話がしたくてたまるまい、そうらしい、
そっと開け閉めするたんび、お前の扉がきしむもの。
※ ランボー詩集(白鳳社)より引用。
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