アレックスの海岸へ/セルフレーム
私が君にささげた最上級の想いで、
それをピアノで奏でる君の後姿。
―忘れてなんかないから。
アレックスの海岸へ撒いた真っ白な君の最後の唄。
今でも隣にあるピアノとレスポールが、
私の頭の中の鍵盤が、
宇宙まで繋がる海岸の夕暮れが、
君の声で、
今でも隣で奏でてくれている。
唄ってくれている。
君の歌声と
僕の弱さを標した詩が
宇宙の隅から
宇宙の果へ
届く日が来るように
本当に、
祈ってる。
アレックスの海岸へ続く
道の向う側
海岸から繋がる
宇宙の果てへ
私しか、唄えない。
君にしか、伝えられない。
いつか、光のペアが、繋がる日を、
待ってる。
アレックスの海岸へ
海岸へ続く道の上から
君の唄を
届けられる日まで
唄うから
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