ティーンスピリット/K.SATO
 
わからない脚で
ほら歩くと 棒にコツリと
気を付けても 何かを知ろうとする脚は
…にごりの病む闇 体の中

遠くのところで生きようとすると
いるにはいるのに溶解に病む
月 街灯にふれるとやさしさを感じたが
指先を陰り 折りたたみ

波紋はにじむ
セトロン脂肪の拡散が混同
白濁液の抵抗を許し
屈し やがて ぬめって

逃避するべっぴん
フレームの先端から力に逆らい
美肌の腹をより陰色に ビクッ

否定していた人は「性欲」から 逃げきれられず
戻る 一名 また静かに薄まって。 それが
自然です 音符は散らばっていく
材料に併置したパスに やがて逃亡者となる

それが僕だってさ
何ミリか ドラッグに
辺りに わかっていないふりではなくて
つじつまさきにわかっている ふりをふりまいて
悦楽へ 自然では ただ涅槃…へ
首都高速線で「スピード」 メーターに絡むタクシー

方向は少年を もっと深い闇へと落とし込んでいく
足取る足取りは 歩きに
ただただスピー ディを破っていくだけの 儚いティーンスピリット
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