単純な犯罪/あおば
 
            081122


メモ用紙に残した
犯罪の証拠
飯は済んだ
風呂に入る
口頭で済ませたはずのことを
記録に残したのが怪しいと
素人探偵は
メモを疑った
疑われたメモ用紙は
これ以上言うことはないので
呆れて口をつぐむ
そして
それから1000年が経って
名探偵が現れて
メモ用紙に記されているとおりのことを
脳裏に描き
どのようなときに
このようなことを
人は
記すのだろうと考えた
記すべきと
主体的に考えたからではないのだろうかと
客観的に考えた
そして
答えを口にした

口にした途端
その答えは事実となって

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