書簡−カーテン−/構造
をのせ、ふんぞりかえっているのです。
きみをこの部屋につれてきたいとおもいます。
ぼくはたとえばそこでこんな想像をするんです。ぼくと
きみがいっしょでいるときに窓から吹く風でカーテンが揺れるとして、
ぼくたちは風をさえぎるために外にでてカーテンを必死でおさえるのです
そしてそのときに、ぼくたちはとてもやさしかったんだね、と笑みを浮かべ
そこに柔らかな陽光が差し込んでいるんです。
こんにちはに踏みにじられながら、でも到底殉教者と呼べるわけはありません
インド神話の亀だって、四頭もの象にのしかかられてよろこんでいるのですから
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