メロディー/K.SATO
そばにいつも近く
あるものは何だろうかと
声に向かう
手の内に知りたい
たどるほどに温もりを帯び
そしてやがて熱と冷たさ
熱さと熱 温もりに
全体が早まっていく
十字の開いた二本と閉じられた二つの
無垢であろう重み
それらを運動して真ん中がつなげている
こちらと同じ形や長さ 滑りに安堵し
変化した していくはじめから違っているものに
不安を感じながらそれらのなす音たちを聞いている
同じであることを否定されていると
歩いていくのは辛いはず
夢中になって駆けだしたのは
その流れていくメロディーが
僕をやさしく受け入れるから
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