夢を失った子供/a_ya
 
コンクリートにできた
水たまりに
魚が空を飛んでいた

僕はそれを無感動に見つめる

雨が止んだから
傘をたたんだら
空に虹がかかっていた

僕はそれらを無感動に見つめる

濁った水たまりには
何もない

空を飛ぶ魚なんて
いるはずないと
お母さんが言っていた

お母さんの手の中
僕の傘
魚はまだ飛んでるだろうか
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