冷えすぎた夜明け 第二部/
北村 守通
なお
舞い落ちる
足元に
泣きすがる
泣きすがる雪を
踏みつける
歩く
踏みつける
歩く
踏みつける
踏みつける
歩く
霧の中
泥にまみれて
なおも笑う
雪の白さに
ふと
立ち止まり
苦々しさに
頬は震える
膝はおちる
頬は震える
雪は震える
膝はおちる
雪となる
やがて
陽が昇る
福音の名の下に
掃かれた雲の
空しい背中を運ぶ
重い足に
突き刺さる
無邪気な
虹の笑み
しみわたる
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