21 -twenty+one-/相羽 柚希
 
また1つ歳を重ねて

私にとっての1年が
世界にとっての100年だと
認識するには途方も無い

膨大な生命の波のなか
何も知らない
私は生きている
20(ハタチ)じゃなくて、21

描いたぶんだけ
拓かれていなかった
世界は広がっていく
悩んだぶんだけ
手にしていた筈だった
宝物は霞んでいく

また歳が重なって

私にとっての1年が
世界にとっての100年
20(ハタチ)じゃなくて、もう21

0から1へ 無から有へ
綺麗なものも薄汚れたものも知ってしまった私へ
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