昨日は孤独な世界?/錯春
 
向いていれば乗りきれることを、知っていた。
ミカヨは携帯を放り出して、エビアンのペットボトルを口につける(それは彼女の顔に精液をぶちまけた男の子が、全部終えた後に、やっとのことで思い出した優しさで与えてくれたものだった)

(なーにが三人も相手にして疲れたでしょ、ごめーんね、だ。一回くらいならやってもいいと思ってたけど、今回のことで金輪際ヤらないって決めたからな)

ミカヨはボタボタ涙をこぼした。泣くのは楽しい。泣くのは疲れるけど、身体がしんどいときは、きちんと涙を流さなくては駄目だ。精神がしんどいときは、ただ痛み入ればいいだけでとってもお手軽だけど、身体に起こった痛みは、身体を通して処
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