夜と夕闇に蠢くぼくたちは/水平線
その一部に
足をいれた
あなたは
僕に幸せになってほしい
と
いった
僕はそれがなんなのかわからなかった
いまもよくわからないけれど
僕は
自分を律することができないのが
こわい
だって
あなたが泣いてしまいそうな事を
平気で言ってしまえる時があるから
あなたが深く傷ついてしまえることを
言ってしまえるときがあるから
あなたの奥底の暗い所を
引きずり出そうとしてしまう
ところがあるから
あなたがきっと不幸になるから
少なくとも幸せになる
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