コミュニケーションとは最初の15秒かどうかについて/渡邉建志
ベートはプラグマティックだがそれが文学的に面白いかと言うと疑問だ。対談は歩み寄りと駆け引きの過程の文学だ。ノーベル文学賞をとった大江健三郎がNHKの討論番組で有能な働きをしていたかと言うとそれは疑問である。しかし彼の日本語は歩み寄る人にとってはすばらしいものに思えるのだろう。彼女に対して僕が本当に言いたい内容は、「誤解を生みがちな大事な部分」をそぎ落としてしまって核だけずどんと言ってしまう彼女の美しくない日本語の話し方に即して言えば、ただの一言ですんでしまう。欧米か。
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