恋愛詩の教科書として読む『黒田三郎詩集』/イダヅカマコト
恋愛の詩、とくに相手のことを必要だ、という詩を書こうとして、書いたら全く違うところに行ってしまうという話をなんどもしたことがあります。
原因は「自分が知っている彼女を描こうとしていた」ことらしいことは分かります。
でも、「何であってもどうでもよく、とにかくあなたが好き」だと書いたらよかったのかというと、「誰でも良かったのか」という話になります。
黒田三郎の『ひとりの女に』は、とりあえずの答えを私に与えてくれます。
ここでのポイントは自分に彼女は分からないと決めてしまうことでした。
具体的には
●好きな人に向けて書く
●好きな人のやったことを書く
●自分の心の中の出来事を
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