昨日は孤独な世界?/錯春
 
りとフトモモを撫でる。
今はそんなに太っている時期ではないが、何度も膨らんでは痩せるから、皮膚は弛んでたぷたぷとしている。
もう長いこと、男の子とデートをしていない。
モモヨは自分が太るのは、男の子との定期的な交際が無いからだと頑なに信じている。恋をしないから、肉体が膨張するのだと。ペニスを刺されることによって、溜まった澱が外部へ流れていくのだと。
(だが、彼女は愚鈍であるが少女ではない。本当の少女というものは、何かの手段のためにセックスを用いたりしないし、例え一度たりともセックスを面倒なものだと思ってはならない)
モモヨは夢想する。
まだ出会ってもいない男の子のペニスの味を。


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