青を、青を、「青を泳ぐ。」/Rin.
「キレイだよ、誰よりも。」
鞍馬口駅のトイレでそっとつぶやく。髪を直して、グロスを塗って。そうして見つめる鏡越しの自分に向かって言っているものだから、他人が聞いたら「アホちゃうか。」みたいなものである。もっとも言っている本人も歯が浮くどころか全部飛んでいきそうで気持ち悪い。それでも。自分の言葉をここで確かめると、緊張とともに懐かしさが込み上げてきて心地よい。2005年12月30日。中学校の同窓会の日であった。
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あのころは自分にそう言い聞かせなければ生きていられなかった。誰よりも、いや、少なくとも、彼女たちよりはキレイだと。
中学3年生。始業
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