High/詩集ただよう
 
すると僕は肺になる。イエスしか言えないほどの、肺になる。

今夜も夜に出会えた。自然にはない自然な光が力を見せる。自転車で駆ける僕は、むせぶ幹線道路をスッとヌけ、大好きな静かな住宅地に肺る。幹線道路の肺気ガスのせいで僕の目はすっかり充血していた。目をこすると、住宅地もこすれて見えた。
しゅら、しゅしゅしゅ。
この住宅地をヌけるとさらに緑が溢れ、空気がうまい。街路樹も増え、家々の庭々の木々達も、緑に溢れる。
駆けヌけた。
さっきまで近くにいた光達は赤や黄色にきらめいて、下ぁの方でうつくしい。すると話は初めに戻る。

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