敵を知り己を知れば…仲仲治さんに恐る恐る話しかけてみる/石川和広
 
としても自分に出来ることが限られているという認識だと思います。

誰かが「自殺したい」と散文でいえばとりあえず「どうした?」とか感じたり心配したりもします。けれども、どこの誰かともわからない人にそう簡単に救いの手はさしのべることが難しい。そんなに人は親切ではないということもあります。またそれは自分が巻き込まれたら嫌だというのもありますが、やはり相手に声を届かすのが難しいと感じるからです。それは畢竟相手が馬鹿だからということではなく、自分も時々死にたくなったりしているが、なにがきっかけで凌いでいるかわからないのです。だから立派な答えなんて私はもちませんしもてません。そもそも自殺を考えたことがない
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