あなたの声が聞きたい/山崎 風雅
 
 走り去る季節の鼓動を
 少しためらいがちに聞いている
   
 

 窓の外に浮かび上がった満月
 なんだか憂いを帯びたような朧月

 

 いつもこの季節
 なぜか やりのこした気がする
 行けば良かった街があったような気がする

 

 涼しい風を肌に感じながら
 あなたの眩しい笑顔にとまどう

 
 

 過ぎ去っていくのが夏だけならいいのに

 

 

 あなたの声をもっと感じたい









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