現代っ子悲曲(エナジー)/星月冬灯
 
れ、蔑まされ

 堕とされてゆく


 そうして

 また時代は

 新たな犠牲者を

 探し出してゆくんだ


 だから

 ぼくは抗わない

 金なんて

 暮らしてゆく分だけ

 あれば十分

 名誉なんてそこそこの

 信頼というものに化けて

 いればそれでいい


 高い望みなんて持つから

 人間(ひと)は崩れる


 ぼくは望まない

 ただこの「現状(いま) 」に

 満足するだけだ

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