詩の領域/パンの愛人
ある。それに、もしもこのテクストの論旨が「詩なんて土台定義不能」であるならば、「詩とは何か」という問いを立てる必要もないわけで、そうなれば「そこには果てしなく広がっていく動的なシステム〜」以下は寝言にすぎなくなってしまう。
「結局のところ仕上がった作品が読者に受け入れられるものなら『それでいい』のではないか?SFに学ぼうが映画に学ぼうが歴史に学ぼうが2chに学ぼうが、何だっていい。」という実川氏であるから、「文学」への信頼がとくに強いのかもしれない。不思議なことに「読者」の存在は一向に疑わないわけだ。実川氏に関してはその他にも「極めて少数の"天才"」が具体的に誰のことなのか
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