護るべき砦/セルフレーム
 

異国の土の上で、貴方は戦っていました。

壊れかけている要塞の一番上で、アーチャーとして戦う貴方は、
いつか見た神話の
争いの女神によく似ていました。

貴方は装備もあまり整っていなくて、
腕や足や手などが血に塗れていました。

足場は崩れて揺らぐというのに、
貴方の意志だけは、

揺るぎ無い

昔同じこの場所で戦った
「乙女」の瞳(ほのお)のように

綺麗に
しっかりと

燃えていました。

要塞が陥落する瞬間、

呑まれて
消える

人の
淡い篝火の中で

貴方は

笑っていました。

護るべきだった砦は
堕ちてし
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