【心理学批評】幻聴論/りゅうのあくび
ところで、幻聴と云う、一風変わった立ち振る舞いをする声のことを皆さんはご存知だろうか。
僕はそれが聴こえる方の人間である。いつからかというと十九歳のときに聴こえ始めた。そのちょうど2年前にはお化けが出るという噂のあった防空壕の跡地で、友人と一緒に霊を見て逃げ帰った経験があり、連れ立って防空壕に行った友人の一人は、ちょうどその一年後には他界し、そのちょうど一年後には幻聴が聴こえ始めた。その友人の死についてはとても残念だったが、幻聴の内容には、あまり関連が無いものが多い。受験戦争の最中に亡くなった友人は、男性だったが、聴こえてくる声は、女性の声が聴こえている。その友人の十二回忌には、近く
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