「兎」/菊尾
 
にこう続ける。しかも三連続で。
何故、そのブラシングを?何故、そのブラシ指定で?そもそも何故、僕が?

「その三連続にこれからお答えしましょう。第一にブラッシングに対してですが、一日一回、丁寧に愛撫するかのように、ブラッシングをしないとガーコは体調を崩してしまうのです。続いて第二、このブラシはガーコが以前お世話になっていた飼育係りを兼ねていた用務員のおじいさんが愛用していたモノらしく、これでないと落ち着かないようなのです。
なんとも思い出深い一品なのでしょう。おじいさんを思い出しながらブラッシングをされることで今は亡き用務員さんの事を身近に感じることが出来るようなのです。それでガーコ
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