うだるような暑さの中/綿花
 
ただぼんやりと

扇風機を眺める



無作為に

額の汗を拭う



暑いと感じることも
掌からこぼれ落ちる時間を意識することも

全てを放棄して



身体をつたう汗だけに
本能的な嫌悪感を捕われる




そんな 夏のとある一日

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