詩の批評ってやっぱり難しい【批評とは何か大会参加作品】/北村 守通
ーならば手に取れます。触れます。使えます。結果があります。
しかし、それでも果たしてその使い方が本当にその特性を生かしきれているか、というとクエスチョンがつくわけで、後から別の有効な使い方が発見された、だなんてこともざらにあります。
増してや、詩です。文章です。手に取れません。更に言葉と言葉の間の穴がてんこ盛りで、自分の都合のよいように穴と穴とを配線していきますから、その配線パターンを考えたら幾つもの視点の切り替えが必要です。自分の思考回路と合わなくて、その配線をつなぐことさえできなかったらお手上げです。また、実はその「コンセプト」自体が自分とシンクロできるものでなかったとしたら、これまた
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