ー自由に拘束された現代の叫び、アイ・ドント・ノウというバンドについてー/猫のひたい撫でるたま子
 
でモノを言っている彼らだからこそ、常識や社会をすんなり受け入れることの出来ない若者が耳を傾け、考えることが出来るのでしょう。
 ただ若者が苛立ちから叫んでいる音楽と思われるかも知れませんが、普通の若者である彼らが叫んでいることは現代の生の悲痛さです。衝動的な怒りからではなく、疑問を持つことで敢えて人を傷つけるというやり方は、本人たちにとっても辛いことです。多少強引な言葉を使って傷つけることによって視聴者を追い詰め、それでしか知ることができない切実な気づきがそこにはあるのでしょうか。そういったやり方で人の目を覚まさせるような愛情を与えてくれる音楽なのです。少なくても私は「アイ・ドント・ノウ」の音楽に出会い、上辺だけの愛情に疑問を持つことが出来、多少自分の愚かさを知ることができた幸福な一人だと思っています。


                                
アイ・ドント・ノウ 公式ホームページ
http://www.geocities.jp/idontknow0218dead/

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