ひかり/竹節一二三
めにいたい夏のひかり
アスファルトも臭い
おんなのしろい服が
めにつき刺さる
ちぎれた草はかれ
みみずも土にひからびる
ほした服はゆれ
あっというまに乾く
猫よけのみかんも
ぱりぱりと鳴る
なつのはなの赤
焼けつくひかり
ふ と
きみの手から
ひとすじの水
蛇口をひねり
みどりのホースをちいさく捻じる
つちは黒く
みどりはいよいよ青く
アスファルトから立ちのるぼゆげ
にじいろの風がまきおこり
わたしを冷やす
きみの黒いかみに
弾けるひかり
きみは 短いスカートを
くるりと回して
みずを打つ
ひかり
ひかり
ひ か り
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