不感症女の数時間/詩集ただよう
 
只、彼が良かったのは、丁重過ぎたやり方でなく、まるで記帳するよういつも忍ばせていた必然性だった
それまで経験してきた四、五人との交際の中で、しだいに漠然と、私は遅鈍な女だと、思うようになっていった
二十歳を過ぎてからの三年間は、思い出すと、よくやっていた
目を見れば、私は少し身を寄せるだけでよかったから、簡単だった
唇を当てがうと、男はすぐにヴァギナに入れたがった
たまに、クンニリングスの方が好きな男もいたんだけれど
私はいつも、たおやめのように受け入れていた
ときどきいくこともあったけど、相手や、触れ方には関係なく、私が、高ぶった日に限って、いった
不順な生理も関
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