浮かれ女(め)/星月冬灯
 

 私はこの世を儚らむ

 浮かれ女


 女がひとり

 このしがない世の中で

 暮らしていくには

 軽やかに唄でも

 歌わなきゃやっていけないさ


 私はこの世を怨む

 浮かれ女


 女がひとり

 たった一度愛した男に

 捨てられたとて

 涙なんか流しちゃいけない

 だってもっと

 惨めになるだろう


 恋に恋して

 今日も一夜の夢物語


 明日は

 また誰かが

 私に逢いにやってくる

 私はいつだって

 両手広げて待っていてあげる

 傷ついてボロボロのあん
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