砂漠の砂に注ぐ水/皆月 零胤
青信号の点滅
ギリギリで間に合わない
そんなことは
わかっていた
でも、
君と一緒なら構わない
そう思った
絶望的な結末
それでも今は構わない
君と一緒なら、たとえ
赤信号でも. . .
*
砂漠の砂
に
水を注ぐように
あなたに
愛を注ぐ
あなたの心
が
海になるまで
*
あなたの心までの
あと一秒が
どうしても
追いつかない
その一秒が
足りないせいで
永遠、まで届かない
*
(午前零時の憂鬱)
辿り着くべき場所さえ
見失いそうになるほど
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