ソラの画鋲/
あみ
傲慢な蒼さに
突き刺されて肌が痛い
高揚とするのが
負けたようで憎い
潮が照り返す午後
子供は競う
空の青さは海を
上手に飼いならしている
渚は囁きを止めない
無意識に溺れる
心地よい
イカダになって
波の緩急に
吐き気を覚えた頃
突き刺さる画鋲は
捻り込まれていた
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