夜通し蛍でありました/詩集ただよう
 
弦を叩いた 反芻に
旋律はとてもうつくしい応え
わたしも毎日 傍聴する

雨の日は くるまの音 のわだかまり

ボタンを押してくださいと
思い出される空気の底に すこし

水道管の巧みさ
ボックス毎の 明滅と
よるは畦道
かえりは望まぬ 方々に

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