夜通し蛍でありました/
詩集ただよう
弦を叩いた 反芻に
旋律はとてもうつくしい応え
わたしも毎日 傍聴する
雨の日は くるまの音 のわだかまり
ボタンを押してくださいと
思い出される空気の底に すこし
水道管の巧みさ
ボックス毎の 明滅と
よるは畦道
かえりは望まぬ 方々に
戻る
編
削
Point
(2)