片腕の鳶/テルテル坊主
 
壊れた操り人形のような
ただふらふらと心が浮かぶ

片腕が折れた鳶のように
いつかはあの空へと思いを巡らし

いく数日

焦がれた思いは消えていく

悲しくもその思いを繋ぎ止めようと
叫びたい、もがきたい

衝動

必死で見つからないように
あの木の下に隠して
素知らぬふり

いつの間にか木が無くなり
そこに隠した思いは、土に帰っていた

違うだろ

おまえの気持ちは

そんなものじゃ無いはずだろ

消えないもの

強くそこに残るものじゃなかったのか

そう叫んでも
鳶の鳴き声だけが

あの焦がれた虚空へ帰って行った
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