蝉と人 /
服部 剛
夏の終わりの夜道に
動くことの無い蝉が
独り
仰向けに転がっている
( 人々の 無数の足が 通過する )
長かろうと
短かろうと
人の一生は
蝉の一生に
何処か似ている。
戻る
編
削
Point
(3)