くやしい/猫のひたい撫でるたま子
 
わたしは生きて、息をしているだけだ

わたしの周りはガラスの破片でいっぱいだ、水浸しだ

真実というコップは落ちてくる

これだと強く掴んでしまえば割れてしまうし、
少しでも遅いと床に落ちて壊れてしまう


わたしを生きてなかったわたしが、
取り逃した破片で動けなくなったわたしが怪我をする

よそ見ばかりしていてはいけない

あの水が飲みたい


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