道先案内人/桃色イルカ
 
「いらっしゃい。よく来たね。」
今日もわたしは道先案内人

地図なんてないってのに
この先に君の求めているゴールがあるのかって?
いいよいいよ教えてあげる

心配ないよ
怖くないよ
大丈夫だよ

結局答えなんてないのだけれど
結局正しいことなんて
君の中にしかないんだけど
求めるものがどこにあるって言ってあげる

雨はじきに止むんだよ
雲はちゃんと見てるんだ
君のもやもやが晴れるころ
テントウムシと待ってるんだよ
時期がくれば七色に輝く虹がはしる

それを待ってられなかった僕は
美しい景色をひとりで見たんだ…
君を思いながら
そんな僕らの違う空の上を
虹はお構いなしに走り去ったんだ


孤独が怖くて
何かにすがりたくなるような
そんな時は
いつでも呼んでくれれば良い
涙でいっぱいの眼は清らかで深い
そんな青にぼくは魅せられるんだ

声なき声を
聞いてあげる
歌詞なき歌を
歌ってあげる


だから安心して
きっとうまくいくよ

僕が全部背負ってあげる

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