最終電車/R
どこから来てどこへ行くのかって、普段は気にも止めないような事想う、最終電車。
地下鉄の景色は真っ暗に長く、速く、見失いそうだから泣きそうになった。
笑いながらバイバイって言うんだ、
いつも少し胸の奥をつんとさせて。
流れる闇に今日のきみを映して、
あー、今日も君は笑っていたなとか、
少し不器用に笑う目のしわくちゃな場所とか、
愛しい、恋しい、もう会いたいなって、最終電車に乗せるよ。
どこから来てどこへ行くのかって、最終電車。
なんとなくくちずさんだ恋の歌みたいに、
当たり前に君にはそばにいてほしいな。
戻る 編 削 Point(1)