明日の道 /服部 剛
 
一日の仕事を終えて 
家の玄関に入り 
靴のつまさきを揃えて置く 

また新しい陽は昇り 
玄関を開いた道に 
うっすら滲む 
涙の跡を辿ってゆけば 

渇いたところで誰かを 
今も呼んでいる 
あなたに逢える 

この詩を読んでいるあなたと 
この詩を書いているわたしは 
互いに引き合いながら吸い寄せられる 
世界に一つの惑星です 




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