明日の道 /
服部 剛
一日の仕事を終えて
家の玄関に入り
靴のつまさきを揃えて置く
また新しい陽は昇り
玄関を開いた道に
うっすら滲む
涙の跡を辿ってゆけば
渇いたところで誰かを
今も呼んでいる
あなたに逢える
この詩を読んでいるあなたと
この詩を書いているわたしは
互いに引き合いながら吸い寄せられる
世界に一つの惑星です
戻る
編
削
Point
(3)