夏の背中/
ましろ
カレラの帰りを待ち侘びていると
折に触れ
かわいいカレを思い出し涙する
深みどりの遊歩道を彷徨っていると
じーーっと 蝉が沸いて 瞬き
静寂に聞き入る痩せた頬をカレラが撫でる
足は地を捉えている
退屈なわたしにも いつか死が訪れる
じーーっ 蝉が鳴き始める
風が流れる
影法師を踏む
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