暑中見舞い 〜詩友への手紙〜 /服部 剛
 
暑中御見舞いをありがとう。 
よく勇気を出して
世を去った友と想いでの残る
Barにいきましたね。 

君が少しずつ心を整えているのが伝わりました。 
友と親しかったバーテンと語らい 
少し気持が柔らいだかもしれませんね。 

人生にも、
長距離走者と短距離走者が
いるようです。 

短距離走者の面影は
ずっとあの日のまま輝くでしょう。 

長距離走者は残された者として、 
目の前に伸びる道を味わうように 
旅路を歩み続けるでしょう。

僕が敬愛する作家は人生を 
「面・苦しい(オモ・くるしい)」と云いました。 
悲劇と喜劇・・・時に雨
[次のページ]
戻る   Point(2)