○ 〜/佐々井
 

ひとり

ひとり

ひとみの上

見えないように 浮かんでる

ぼくのひとりは 大きく 重く

ぼくの足元浮かんでる

ぼくらは いつでも 雨の日も

地球のどこかで浮いている

そのまま蹴られてしまったら

宇宙のはしにぶつかるまでは 

止まらないんだ 帰れない

だからやめて





けれど ぼくの宇宙は これほどまでに

ささやかに かわいらしいものだったなんて

そんな ふうに 思えた なんて

一体 ぼくらは 

ぼくと ひとりは

どこへ飛んで ゆくのか なんて

ふわふわ ぷかぷか くるくるしながら

お部屋の中でピンボール

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